2021.10.16

「凍みる」暮らしは知恵の宝庫 深く知る旅つながる旅

天然の冷凍庫で学ぶ!八ヶ岳の麓の暮らしの知恵

この地域の魅力は八ヶ岳の麓の自然環境での『暮らし』にあります。
どの季節が一番「らしさ」を感じられるかというと実は『冬』なのです。
一年のなかでも特に寒さの厳しい12月~2月頃は、雪こそほとんど降りませんが、土が凍ってしまうほどの寒さのため農作業は一切できません。ですが、そんな極寒の冬の間にも、田んぼや家の軒先で作られているものがあります。
それは特産である寒天のほか、お豆腐屋さんが冬にだけ作る『凍み豆腐』、各家庭で伝統的に作られている『凍み大根』といったこの地域ならではの「凍み」の食材です。
この冬は、極寒の冬の茅野で、「凍み」にまつわるアクティビティに参加して、地元の方々の想いにふれたり、心のこもったお料理を一緒につくって、ホクホクした気持ちをお持ち帰りいただけたら大変嬉しく思います。

ヘルシーでクリアな寒天のヒミツに迫る
\日本一の産地で学ぶ「棒寒天」のこだわり/

寒天ってなに?見て・食べて感じる寒天の歴史とこれから
煮込んだ海藻を天日でフリーズドライしてつくる「寒天」は、寒く乾燥したこの土地で古くから育まれてきた伝統の食文化です。普段は入れない生産現場を巡り、また地元ならではの寒天料理の試食を通して、寒天を身近に感じる90分。

水と素材にこだわる地元の味
\標高1100mにある豆腐店で凍み豆腐づくり/

地域の食が生まれるところを間近に見る
標高1100mの高地にあり、地域伝統の「凍り豆腐」の生産技術を受け継ぎながら、新しい手法にも挑戦する小さな豆腐屋さん。材料にこだわり、地元の美味しい水と大豆しか使いません。目の前で職人技を見て、自分で豆腐をつくる1日1組限定の体験です。

地域のおばあちゃんに教わる伝統おやつ
\季節を味わう郷土おやつ作り/

自然に寄り添った暮らしの知恵に出会い、季節を味わう
冬に保存食、春に山菜、夏に高原野菜、秋に山の幸など、地元に伝わる自然に寄り添い食文化をつくってきた「やまうら」集落の人々の知恵。それらを使った郷土おやつ(1~2品)を一緒につくって味わいます。

この土地ならではの料理文化
\気候を生かした「凍み」料理をつくって味わう/

地域のおばあちゃんが伝える「凍み」の料理文化
冷たく乾燥した冬の気候を生かし、天然のフリーズドライとも言える「凍み」の食文化がこの地域には伝わっています。笹原集落のおばあちゃんたちに教わりながら、凍り豆腐、凍み大根など「凍み」の食材を取り入れた郷土の料理を作って食べる体験です。

凍みでつながるプロジェクト

凍みでつながるプロジェクト

「凍み」とは、茅野の冬のきびしい寒さを表す言葉。抜けるような青空の下、乾燥した冬の寒さはまさに凍りつくようで、都会の冬とはひと味違います。そうした凍みる茅野の大地で生きる人々が立ち上がり、新たなプロジェクトが発足しました。その名も「凍みでつながるプロジェクト」。
茅野は一年の半分は田畑が凍ってしまうため、冬に食べるものを確保するための代々の「保存食の知恵」が受け継がれています。そのうちのひとつが「凍み料理」。カラカラに乾いた凍てつく空気を利用した天然のフリーズドライとも言うべき加工法は、寒天、凍み大根、凍み豆腐など、さまざまな伝統の品を生みました。その一方で、機械による大量生産品との競争や、温暖化・後継者不足などの問題で、凍みの料理文化の現状は厳しくなっています。人々の知恵と工夫が詰まった文化と産業を残すため、関わる人たちが手を取り合って立ち上げたのが「凍みでつながるプロジェクト」です。

凍みでつながるプロジェクトメンバーの皆さま

立ち上げたのは寒天工場のちの旅アクティビティでもお馴染みの「有限会社イリセン」を中心に、御射鹿池や郷土料理の担い手「笹原観光まちづくり協議会」、凍み豆腐作り体験の担い手「千年豆腐 小林豆腐店」、そば粉ラボも行う「勝山そば店」、御射鹿池最寄りの秘湯宿「山の宿 明治温泉」。ちの観光まちづくり推進機構も全面的に応援し、企画に携わっています。

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