2020.09.24

風情ある古民家で贅沢な日常を味わう「ヤマウラステイ」

「ちの旅」が運営する一風変わった宿泊施設「ヤマウラステイ」。
(公式Webサイト→https://yamaurastay.jp/

それは茅野で歳月を重ねた古民家を、現代の技術で快適な空間に生まれ変わらせた「温故知新」の場所。
監修したのは、古民家プロデュースの第一人者として知られる、東洋文化研究者のアレックス・カー氏です。

昔ながらの暮らしや風景が残る山里に佇む一軒の家。それをまるごと貸し切る一棟貸しの施設だから、まるでいつでも帰って来られるあなたのための「もうひとつの家」みたい。
一歩外に出れば、山と田畑に囲まれた、季節に合わせて暮らす小さくて穏やかな集落の風景。

ここが、あなたのもうひとつの故郷になるように。
そんな想いを込めた、「ヤマウラステイ」から始まる贅沢な日常の時間をご紹介します。

清水 KIYOMIZU

「清水」は、標高1,100mの山の中の集落に建つ大きな家。
建物は別の場所でつくられて、約150年前にここに移設されたそうです。

「清水」の名前はかつて敷地内に清水が湧いていたため「きよみずのね(家)」とよばれていたことにちなんでいます。 その名が示すように、今でも縁側から臨む庭には立派な池があり、山から湧き出た清水がこんこんと流れ込んでいます。この集落では、集落の高いところから低いところへ家々の池の水が長い地下水路で結ばれ、氷点下10度以下になる真冬でも池が凍らないように工夫がされているのです。

「清水」の魅力は、なんと言ってもそのロケーション。周囲には、どこかユーモラスな「鏝絵(漆喰でつくられた立体的な絵)」による装飾が施された立派な蔵や、歴史の重みを感じられる古い家が建ち並びます。そして、集落の人々の素朴な信仰心を感じられるお地蔵様や石碑、数々の神社。高台まで足を伸ばせば、見渡す限りの田んぼの向こうに広がる八ヶ岳の美しい尾根。季節とともに色を変える町並みは、どれだけ見ても飽きることがありません。

立派な庭には、この地の言葉で「いけす」と呼ばれる池がある。
日本旧来の「田の字」の間取りはそのまま。
厩をキッチンに、大胆に改修。

あわせて楽しみたいアクティビティ
御射鹿池の水の行方をたどる 水の郷まちあるき

御射鹿池はどこから来てどこへ行く?
人気の絶景スポット「御射鹿池」は、山の冷たい水を日に当てて温める「温水ため池」。
その水は、現在でも農業用に利用され、美味しいお米や野菜をつくるための大切なもの。

ガイドを務めるのは、長年、御射鹿池とその水を守り続けてきた「水の郷」笹原集落に住む地元の方。
水の源である川から笹原の田んぼまでをお客様の自家用車でめぐり、山の水と共に生きてきた土地の人々の知恵と工夫を実感することができます。
誰もが憧れる人気スポットの知られざる裏側を、のぞいてみませんか?

花兎 HANATO

「花兎」は「清水」と同じ敷地内に建つコンパクトな建物。実は「花兎」は、「清水」の「隠居屋(いんきょや)」として建てられたものなのです。

この集落では、跡取り息子が成人し家族を持つようになると、両親は母屋を息子たちに譲って文字通り隠居するのが通例でした。母屋と同じ敷地内のこぢんまりとした離れに移り、つかず離れずの絶妙な距離感で快適な三世代生活を送る、昔の人たちの知恵。「清水」と合わせて、ご家族や友達同士で借りるのもいいですね。

「花兎」という可愛らしい名前は、建物の窓から見ることができる小さな蔵につけられた「鏝絵」にちなんでいます。
家から見て正面には一匹の白い兎が跳びはねているモチーフ。多産で知られる兎は「子孫繁栄」の願いを込めて飾られたものです。そして反対側にはこの家の家紋である「桔梗」の鏝絵が。兎と桔梗の花を合わせて「花兎」と名付けられました。

こぢんまりとした佇まいの花兎。
中は開放感あふれた造り。
窓から見える蔵には、豊穣を願う兎の鏝絵。

あわせて楽しみたいアクティビティ
笹原 歴史の山里まちあるき

見どころたくさん、あなたのもうひとつの「ふるさと」のまちあるき。
地元ガイドの案内で、標高1100mの笹原集落をぐるっと回る、約2時間のまちあるきです。
昔ながらの古民家と蔵が立ち並ぶまちなかを歩きながら、お住まいの方のお宅の敷地におじゃまして、伝統的な家の造りや笹原ならではの美しい庭と池、そして蔵とそれにつけられた立体的な装飾「こて絵」などを見て回ります。
また、まちのなかに点在するお地蔵様や数多くの小さな神社、そしてまち全体の守り神である"うぶすな(産土)"の神社。こうした祈りの場所を見学しながら、まちをつくり、維持してきた方々の想いを聞きます。

小難しい歴史の話ではなく、かつては日本のどこにでもあった「懐かしい」空気を感じることができる、ほのぼの交流まちあるき。

金渓 KINKEI

「金渓」は急な坂道をぐんぐん上がり、登り切ったところにある川の向こう側に建っています。坂道の頂上にある「金渓」からの眺望は格別。家の中に居ながらにして、窓から八ヶ岳のはるかな姿を見渡すことができます。

山から湧き出たばかりの水を湛える目の前の川が雄大な水音を響かせ、家の中は不思議な静けさに包まれます。家の裏はすぐ山道に続いていて、朝にはキジやオナガをはじめとするさまざまな野鳥の声が目を覚ましてくれることでしょう。

坂道に沿って家が建ち並ぶ集落は、かつては「武田信玄の隠し金山」として知られた「金鶏金山」に寄り添ってできた場所。金を採らなくなってからも、農業に使う牛馬の餌として、田んぼに入れる肥料として、そして厳しい寒さをしのぐための暖房の燃料として、集落の人々の暮らしはつねに山の資源とともにありました。
また、甲州街道の宿場町「金沢宿」としても知られ、所々に当時の繁栄を思わせる古い建物が残っています。

隣に川を望む、金渓の建物。
美しく整えられたキッチン。
窓から望む八ヶ岳の風景は格別。

風情ある古民家に泊まり、茅野で「ここだけの」時間を過ごす旅をご提案いたします。

風情ある古民家に泊まり、茅野で「ここだけの」時間を過ごす旅をご提案いたします。

「ちの旅」ではヤマウラステイでのご宿泊に加え、これらの古民家が年月を重ねてきた山里での暮らしや生きる知恵を体験できる様々なアクティビティ、そして「蓼科」や「白樺湖・車山」、「八ヶ岳」など歴史ある温泉郷や景勝地で過ごす贅沢な時間をご提案できます。
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