2024.10.18

”藤森式”竪穴住居をつくろう!通信1

”藤森式”竪穴住居をつくろう!通信1
9月14日からスタートしました、竪穴住居を建ててしまおうというワークショップについて不定期でご報告してまいります。
この日は、お天気にも恵まれ、今回のワークショップを実施するに至る経緯や、なぜ茅葺ではないのかというお話などをお伝えしたのちに地鎮祭を行いました。
ちなみに、茅野市の尖石縄文考古館の茅葺の復元住居は、全国の復元住居が茅葺で作られるきっかけになったとものでもあるのです。ただ、藤森先生の説としては、5000年前に、茅を刈る道具がなかったのではないか?(石ではなかなか大変ですよ)という仮説があり、屋根は樹皮の上に土をのせるというのを、以前、東京たてもの園にて実施されています。
今回は茅野ということで、この地域で、かなり最近まで残っていた白樺樹皮葺きにならって、竪穴住居の屋根も白樺樹皮を使いましょう、となりました。
ただ、白樺樹皮だけではとても足りないので、足りない分は檜の樹皮を使用することにし、初日の午前中はみんなで協力し合って、檜の皮むきを行いました。当時は何を使っていたかわかりませんが、私たちは、お手製の竹ベラを使用し、できるだけ皮がつながるように。

直径20㎝、長さ2mほどの丸太の樹皮、どのくらいの時間で剥けると思いますか?慣れてくればなんと2人で5分程。時期が変われば時間がかかりますが、木に水分があるこの時期はスルスルと気持ちが良いほどきれいに剥けます。通はフシのあるちょっとやりにくいところをうまく出来た時の達成感がたまらない!とか。


ちの旅で縄文検定をつくるなら、樹皮剥きは必須項目かな、と思うような素材集めとしてはとても大事な行程となりました。
ランチは、湯川にある「お食事けんろく」さんにご協力いただきました。縄文のワークショップということで、この日のために竹の皮をご用意いただき、とってもおしゃれで美味しいランチタイム。皆さん熱心に写真も撮られていました。